糖尿病治療了中に体調を崩したら その2

糖尿病ケトアシドーシス
インスリンやブドウ糖が極度に不足すると、ブドウ糖のかわりに脂肪がエネルギー源として分解されます。
その結果、血糖値は髙くなり(250mg/dl以上)、脂肪が分解されたときに出るケトン体が血液中に増えて血液が酸性に傾きます。
この状態を糖尿病ケトアシドーシスといい、昏睡状態になることもあり危険です。

シックデイ
シックデイ

1型糖尿病の患者さんがインスリン注射を中止したときに起こりやすいため、インスリン注射は決して自己判断で中止してはいけません。

イカのような症状は危険信号です。迷わず受診しましょう。
・口渇 ・多飲多尿 ・体重減少 ・倦怠感 ・嘔吐・腹痛

高浸透圧高血糖症候群
著しい高血糖(600mg/dl以上)と脱水により血液が濃くなり、血液がうまく循環しない状態のことです。
高齢の2型糖尿病患者さんが感染症や手術などで高血糖になった場合に起こりやすく、発症初期に適切な治療を行うことが重要です。

特徴的な症状はありませんが、倦怠感、頭痛、腹痛などが見られることが多くあります。

小まめに病状をチェックしましょう

シックデイでは食事や薬の量が変わりますので、こまめに病状をチェックすることが大切です。
チェックで異常がわかれば、主治医に連絡して指示を受けましょう。

こんなチェックが必要です。
・血糖測定 ・検温 ・体重測定 ・血圧 ・食事量 ・その他、自覚症状など

飲み薬の調節
いつもと同じ量の食事がとれる場合は、飲み薬の調節は必要ありません。
食事量がへってしまった場合は、薬の種類に応じて対応しましょう。

スルホニウムウレア薬・ゲリニド系薬
食事量が減った状態でいつもどおりの量を飲むと、低血糖になるおそれがあります。
食事量に合わせて飲む量を調節しましょう。

α+ゲルコシダーゼ阻害薬
腸での糖分の吸収をへらせる薬で、腹痛や下痢などの副作用があります。
病気でお腹の調子が悪い時は、症状がおさまるまで薬を中止しましょう。

ビゲアナイド薬
シックデイの時は、乳酸アシドーシスという危険な状態になる可能性があります。
病気が治るまで薬は中止しましょう。

チアゾリジン薬
短期間の中止は大きな影響がありませんので、注ししてもかまいません。

DPP-4阻害薬
単独での使用の場合、低血糖の心配は少ないので、原則的には中止しなくて大丈夫です。

インスリン注射の調節

インスリン注射は自己判断で中止してはいけません。

食事量が減ったからといってインスリン注射をむやみに中止すると、病状が悪化します。
特に1型糖尿病の患者さんの場合、インスリン注射を中止すると糖尿病ケトアシドーシスになる場合があり大変危険です。

血糖自己測定している患者さんは、小まめに測定を行って、病状に合わせてインスリン量を調節しましょう。

こんな時は病院を受診しましょう
病状によっては、すぐに受診した方が良い場合があります。
我慢せず主治医に連絡し、適切な指示を受けましょう。

・発熱、疼痛が続く ・食事がほとんど食べられない ・低血糖の可能性がある
・薬の調節がわからない ・嘔吐、下痢が続く ・高血糖が続く(300mg/dl以上)

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